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 世界市場を目指し動き出したマレーシア。パートナーシップを強化しているのは…?

こんにちは。久々に下垣が記事を書かせていただきます。

突然ですが、皆様はマレーシアと聞いて何を思い浮かべられますか?

弊社のこうした情報にご関心をお持ちいただいているので、

経済発展の著しさや、イスラーム教、マハティール首相が掲げた「ルックイースト政策」、民族的多様性等を想起されるのではないでしょうか。

ただ、マレーシアが一体何をてこにどのように経済成長を遂げているのかは日本ではまだあまり知られていないようなので、

まずはマレーシアの状況について簡単にまとめさせていただきます。

東南アジアに位置するマレーシアは人口が約2800万人、1人当たりGNP約8000$、ASEANの中でも有数の経済成長率を誇る国です。

輸出先第一位はシンガポール、輸入先第一位は日本で、貿易規模がGDPに匹敵している、貿易立国です。

2020年を目処に先進国の仲間入りを目指すマレーシアでは、2010年3月「新経済モデル」が発表されました。

具体的には、現在8659$の1人当たりGNPを10年以内に15000$以上に引き上げる計画です。

その計画を達成するため、8つの重点項目を列挙しており、主な項目として、

民業・第3セクターの活性化、移民の減少、競争力の育成、官業の活性化、透明性の確保等が上げられます。

 

 

では、貿易を軸に更なる経済発展を目指すマレーシアがパートナーシップを強化している国は一体どこでしょうか?

 

答えは、トルコです。

 

先週トルコ人の友人の結婚式があり、トルコ(アンカラ)に初めて訪問しました。

その際とても印象的だったのが、日本人や中国人、韓国人はほとんど見当たらず、

代わりに目に映ったのがムスリム系のマレーシア人でした。

トルコ人も「最近は兎に角マレーシアからの投資が入ってきて、経済を支えている。

あらゆる分野での投資はマレーシアからのものだ。

また、英語が苦手なトルコ人にとって、

トルコ語を積極的に話そうとする語学力の高いマレーシア人の態度は嬉しい」とマレーシアとの関係性を認識していました。

実際、2015年8月1日にマレーシアとトルコ間で自由貿易協定(MTFTA)が発効され、7割の品目の関税が撤廃される。

マレーシアにとって中東国とFTAを発効するのは初めてであり、ムスタパ・モハメド通産相は、

マレーシアとトルコの間の貿易について、

現在の15億米ドルから2020年には50 億米ドルに増やすことが可能と期待を膨らませています。

加えて、トルコはヨーロッパ、中東、アフリカ、アジアマーケットにアクセスするには最高の地理的条件を持っていることも、

世界市場を目指すマレーシアサイドには大きな魅力なようです。

 

しかし一方で、トルコ人サイドにはマレーシアとの関係を強化する上での懸念もあります。

トルコ大統領のエルドアン氏はイスラーム教を盾にしてその強権的な姿勢を強めていると近年国民の中でも批判され、

度々大規模なデモが起こっています。

トルコ人の友人曰く、「トルコはオスマン帝国の伝統で、もともと多様性を尊重する文化。

イスラーム教が基盤にありつつも、

他の宗教、他者の考えを受容しつつ社会を安定させてきた文化があり、

今でも市民に根付き、誇りに感じています。

だからこそ、イスラーム教を利用して国を統一しようとしてほしくない。

マレーシアとの関係を強めることで、イスラーム教国家としてのイメージを正直強めたくない…」

 

とはいえ、一方でマレーシアもアジア有数の多民族国家です。

マレーシアもトルコも今日ではイスラームのイメージが先行していますが、

どちらも様々な民族がそれぞれの歴史を持ち、共存する多様性が確かに生きています。

世界市場を目指すのであれば、

それぞれの本来の強みである『多様性』をなんとか活かした戦略を打ち出して欲しいと、

傍観者として感じました。

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(アジアクリック・下垣)