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 ただのデモじゃない?!ベトナム初の試みと変わりゆく経済ただのデモじゃない?!ベトナム初の試みと変わりゆく経済

Xin chao!!ベトナム担当の櫻井です。

南シナ海での石油掘削を巡った、ベトナムと中国の艦船の衝突により、ベトナムで反中デモが広がっています。
実は今回のデモは、ベトナムにとって「初」のあることを引き起こしたのです!

今回は、この反中デモによって変わったデモ対策をご紹介します。

今回の反中デモとこれまでの中越関係

最近メディアで大きく取り上げられている、ベトナムでのデモ。
中国への批判の言葉が書いてある横断幕を持って歩いたり、店の看板から中国語を消したり、中国人の利用を拒否するお店があったりと、徹底しています。

 

皆さんもご存知の様に、南シナ海での石油掘削を巡りベトナムと中国の艦船が衝突。
中国が「ベトナム船から衝突した」と主張し、ベトナム側に艦船の撤収を要求したことから始まりました。

もともと、中越戦争などが原因で、
「中国人が好きではない」
「中国人と一緒に働きたくない」

というベトナム人が時々いましたが、今回のことを機に、更に中越の関係が嫌悪になってしまいました…。

 

過去最大規模のデモ。その理由は2つ!

しかし実はこのデモ、今までベトナムで起きた反中デモの中で、過去最大規模なのです!

ハノイ市、ホーチミン市だけでなく、中部のダナン市、フエ市でも広範囲に渡って起きています。

なぜ、ここまでデモの規模が大きいのでしょうか??

 

これには2つの理由があります。

①   普段はデモを厳しく規制しているベトナム共産党と政府が船舶衝突の深刻度を考慮して、労働者に「初めて」公的にデモの『解禁』をした

②   国営メディアがデモについて報道したこと
(政府が許可を下しました)

以上の2つが、デモを拡大する要因となっています。

 

企業や日常生活へのデモの影響は?

ベトナムにある中国系の工場は大きく被害を受け、多くの工場が操業を停止しました。
更に、日本の企業も被害を受け、ホーチミン市の日本人学校は15日を臨時休校にしました。

 

日越関係が深まり、中国企業と日本企業が提携をしてベトナムで事業を行ったりと、このデモを深く掘り下げていくと、ベトナム・中国・日本の3国の関係に大きく関わっています。
今後、日本の企業進出・文化の浸透がベトナムで進んでいる今、親日ベトナム人をどんどん増やしていく必要があるでしょう。

 

(アジアクリック・ベトナム担当/櫻井)