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 温泉旅行、マレーシア人観光客に人気がない理由とは?

Selamat Petang! マレーシアのシャフィックです。

マレーシア人が日本に行くなら、ショッピング、富士山の登山、東京や京都の見物、桜やもみじを楽しむなどがほとんどの目的になります。
しかし残念ながら、日本に有名な温泉旅行はマレーシア人観光客にあまり人気がなさそうです。
今日はその理由についてご紹介します。

「格安航空会社×ビザ免除」で海外旅行へ行くマレーシア人が急増!

富士山の景色を楽しめる河口湖の近くにある温泉

富士山の景色を楽しめる河口湖の近くにある温泉

4月の2週目、マレーシアの学校は一週間休みでした。
一週間の休みとは短いというものの、このような休みの時に家族と国内旅行や海外旅行に行く人は少なくありません。

特に最近の格安航空会社の急増とビザ免除ともに、日本も含めて海外旅行に行くマレーシア人の数が倍になりました。
目的としてはもちろんショッピング、有名スポット観光、グルメ、アクティビティなどです。

冒頭で述べたとおり、マレーシア人が日本に行くなら、ショッピング、富士山の登山、東京や京都の見物、桜やもみじを楽しむ…といった人が大多数です。
残念ながら、日本で有名な温泉旅行はマレーシア人観光客にあまり人気がなさそうです。

 

 

文化・宗教の違いで温泉が楽しめない!?

マレーシアのサバ州にあるポーリン温泉。水着を着用して入る。

マレーシアのサバ州にあるポーリン温泉。水着を着用して入る。

日本の全国の温泉へ家族や友達と一緒に泊まりに行く温泉旅行。
特に寒い時期に現地のグルメや景色を楽しみながら、温泉に入って疲れを癒すというこの旅行は、日本人の一つの文化なのでしょう。

ところが、マレーシアでは入浴という文化がなく、ほとんどの家でシャワーを浴びます。
そのため、温泉旅行は何が楽しいかは分からなくなります。

それだけではなく、イスラムの教えで他の人に体を見せてはいけません。
ですから、マレーシアに限らず、ほとんどのイスラム教の国に温泉や銭湯の数がとても少ない。
あるとしても、裸ではなく水着で入ります。

 

面白い日本文化だから体験したい!そのために…

東京にある銭湯、壁に富士山の絵が描かれています。

東京にある銭湯、壁に富士山の絵が描かれています。

このようなことで、現状、マレーシア人の観光客は温泉旅行に興味がないと私は思っています。
私も日本にいる間、残念ですが1回しか行ったことがなく、しかも体をみせられないため、夜遅く一人でタオルのまま入ったことがあります。

日本では友達やパーティは銭湯から始まると私は聞いたことがあります。
我々外国人にとってすごく面白い文化なので、タオルのままで入ることかできる温泉があればいいなと思います。
そしてそれをイスラム教徒の観光客に紹介すれば、その文化を世界中にシェアーできるのではないかと思います。

(アジアクリック・マレーシア担当/シャフィック)